Under Peer Review
ここのところ,夜8-9時に就寝し,午前3時に起床するという,ある意味では規則的な生活をしていたのだが,昨日になってこのリズムを崩してしまった.困ったものである.
先日投稿した論文が,驚くべきことに,editorを通り抜けてreviewに入ったようだ.1ヶ月以内に返事がくるものと思われる.そこでrejectされる可能性も十分あるが,もしもrevisionになったらかなり忙しくなるだろう.
他の仕事も抱えているだけに,どうしたら良いものか,悩んでいるわけである.少なくとも,論文そのものはどこかの雑誌に通さねばならないわけで,必然的にrevisionの必要が出てくる.だれかにまかせるというのも何だか不安であるし,かといって自分で全てやるのも状況的に難しいかもしれない.
うれしいんだかうれしくないんだか.
論文ないよりはまし.研究者として生きていくには論文が必要である.
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)』を読了した.
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星海社FICTIONSには注目している.
最近話題になった筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』は,衝撃があった.小説としての威力というよりも,むしろ,構造上の衝撃である.小説というフィギュールの問題である.一読をおすすめしない作品だが,これを読めば,ライトノベルへの批判精神を養えるかもしれない.
- 作者: 筒井康隆,いとうのいぢ
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もうひとつ『サエズリ図書館のワルツさん』も読後感のよい作品であった.最近『ビブリオ古書堂の事件手帖』の成功により,なんとなく書物そのものをテーマにした作品をよく目にするようになった気がする.良いことだと思う.本作は,紙の本が貴重なものとなった,衰退する文明社会が舞台である.サエズリ図書館の責任者である割津唯が様々な人々と,本を媒介に関わっていく.タイトルに「1」とあるので,続刊があるのだろう.期待している.
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三島由紀夫『午後の曳航』の巧みな幕引きにも唸ってしまった.三島は,ラディゲの影響でクライマックスを極度に強めるようにしていると自ら述べている通りに,この幕引きは非常な強度である.しかも,皆まで語らぬことによってますますその効果は高められていると思われる.
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仕事が忙しく,読書する時間が限られているのが残念であるが,どうにか読んでいる.
Lire, c'est boire et manger. L'esprit qui ne lit pas maigrit comme le corps qui ne mange pas.