近況

誰にともなく書くわけだが,昨年の10月くらいに騒いでいた論文は,reviewの末にrejectされた.reviewerのうち,#1は中立,#2は好意的,#3は否定的,というように見事に態度が別れた.とはいえ,三人の意見は,論文がまだpreliminaryなものであるという点では一致している.
Reviewerの意見が具体的かつ好意的だから,再実験して,同じ雑誌に再投稿すると教授が言うので,おとなしく従う.実験補助もつけてもらって奮闘中だが,いつ終わるのか分からない.

こうしている間に,別のco-firstの論文のrevisionが終了.受理されることを祈る.

自分の新しい仕事もまとまりかけている.論文になるか? 教授はトップジャーナルに出したいらしい(憶測).私もトップジャーナルが良い.とすれば,容易にはまとまらないのかもしれない.

学位取得できるものか,心配である.

忙しくて読書の時間を十分とれないのが残念である.にもかかわらず,新刊などはどんどん買ってしまうから,積ん読が増える.

西尾維新憑物語』について書くとか言いながら,とうとう書かないままである.そのうち書くだろう.

替わりに『妊娠カレンダー』『風味絶佳』を記録しておく.

妊娠カレンダー (文春文庫)

妊娠カレンダー (文春文庫)

風味絶佳 (文春文庫)

風味絶佳 (文春文庫)

『妊娠カレンダー』は『博士の愛した数式』で有名な小川洋子氏が芥川賞を受賞した作品.全体的に薄暗い雰囲気.文体がナイーヴであまり楽しめない.雨の日には読まない方が良い.

『風味絶佳』は山田詠美による短編集.表題通りの絶品.簡潔にして明快な文章が心地良い.三田誠広曰く「綿密に計算されたプロの文章」.ああ,『いちご同盟』読まないと…….