まだか☆マダダ

論文のreviewの返事がまだこない.
Rejectされるか,revisionになるか.不安と期待が交錯している.魔術と科学が交錯するのだったら良いのだが.私の場合,神経科学と化学が交錯するのである.

先日紹介した,『TARITARI』(http://d.hatena.ne.jp/Sayaka527/20120929/1348929026)のサントラで合唱版『リフレクティア』『心の旋律』等を歌った,幕張総合高校合唱団が,昨日行われたNHK全国合唱コンクールにて金賞を受賞したそうである.アニメ公式サイトでも祝意が示されていた.ここでも,心からの祝辞を述べさせてもらいたい.
『TARITARI』はアニメの品質もさることながら,楽曲の完成度も素晴らしく,その一因が,幕張総合高校合唱団による感動的な合唱によるものだったことは,上記の事実に強く裏付けられていると言えよう.


最近,かねてより読み進めていたエミール・ゾラ『パリの胃袋』をようやく読了した.

パリの胃袋 (ゾラ・セレクション)

パリの胃袋 (ゾラ・セレクション)

雑多なパリの下町の様子が非常に良く伝わってくる作品だった.パリ中央市場一帯を舞台にしたこの作品では,痩せぎすと肥満体(というよりは丸々とした健康体)との対比が面白い.登場人物のひとり,フロランは,社会に反抗しようとする痩せぎすである.一方,フロランの弟のクニュやその家族は,よく肥えた,日常に満足しきった市民である.この痩せと肥満の不調和が印象深い.
タイトルに胃袋とあるくらいだから,本作では,食べ物の描写が重厚であり過剰である.食欲をそそるものが「たっぷり」と描かれている.

西尾維新憑物語』もすでに読了しているが,これについては後日書くことにする.