En Suisse 03

スイスでの最初の週末．
非常に残念なことに雨で，気温が低い．とても観光をする気分にはなれない．日本から持ってきた仕事を片付ける日．論文執筆である．しかし，この環境では，文献検索もままならない．一応，大学のアカウントで文献を読むことはできるのだが，操作が煩雑で効率が悪いうえ，ネットの通信速度が遅いので時間がかかる．それだけでうんざりである．ともかく，おとなしく英単語を綴っていくしかあるまい．

基本的に私はあまり外を出歩くのは好まない．単純にさまざまなリスクがあるからということと，生来の出不精である．殊に外国にあっては，母語を使えないし，緊急の事態に対処するのも難しいだろう．建物の中にこもっている方が性に合っている．こういう機会もあるかと思って文庫本もたくさん持ってきている．

珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)

第1巻も面白かったが，この第2巻も楽しめた．京都の隠れた喫茶店を舞台にしたミステリ．昨今は京都を舞台にした作品が多い．森見登美彦作品などはその代表例である．個人的に京都には強いあこがれを持っているから，京都を舞台にした作品は魅力的である．

こうして，日本で読了した本について書いているものの，次第に記憶が薄れて何を読んだのかを忘れてくる．蔵書管理を電子化した方が良いのだろう．